2018年の個人的な振り返りと、2019年の課題。

あけましておめでとうございます。

昨年も、例年の如く様々な方に助けられながら、どうにかこうにかあがいていたらあっという間に終わってしまいました。いつにも増して、多くの人にたくさんお世話になりました。本当にありがとうございました。

2019年も、大丈夫と言いながらきっと見えるとこでも見えないとこでも様々な人に助けてもらうのだと思います。最初からその気ではダメだと思いながらも、もはや毎年繰り返し過ぎて、すごくそのイメージが湧いてしまいます。少しでも恩返しができるよう、日々精進いたします。2019年もよろしくお願いいたします。

2018年の株式会社cocoについて

会社の方は、事業KPIがざっくり10倍以上に1年間で成長することができました。思うようにいかなかったことだらけで、いろいろ失敗しまくって様々な方に迷惑をかけたり、時には関係者を不安な気持ちにさせてしまった1年ではありましたが、あれこれトライし続けた結果として良い人に恵まれ、優れたチーム、各地域の人気店のお客様、尊敬できる株主の方々等、各方面に素晴らしいステークホルダーを持つことができました。

2019年は、更に優れたサービスに磨き上げ、お客様へのさらなる価値提供や、2018年以上の速度での事業成長を実現する自信が大いにあります。是非楽しみにしていてください。

個人的な2018年の振り返り

しっかり振り返るといろんなことがあって書きたいことがたくさんあるのですが、今回は個人的なことを中心に書かせてください。

僕は、毎年何かしら一つ個人的な課題を掲げて、常にそれを意識しながら生活するようにしています。
厳密に言うと、年間での区切りというより、「この課題をクリアできなければ自分は次のステージには進めない」という避けては通れない壁のようなものを課題として設定しているので、「クリアできるまで延々とトライ」という感じですが、だいたい年間で最低限はクリアできているような印象があります。

2018年のテーマは「組織力」

「年間1テーマ」を意識するようになってからのテーマの推移は、今まで
・とにかく稼ぐ(2015~2016)
・まずはGIVEする(2016~2017)
・実行力、やり切り力(2017)
というようなものでした。

どれも起業家として重要な素養で、まだまだどれもマスターとは程遠い状態ですが、それでも意識する前よりはずいぶん出来るようになってきたなーという印象があります。その一方で、基本的に個人プレーの時間が長かった分、”チームとして何かを成し遂げる”といった経験は、年齢の平均的なレベルと比較してもだいぶ劣るものだったと思います。いつかその壁にあたるだろう、とは思っていましたが、スケールしそうなプロダクトのマネタイズができ、方向性も見えてきた2018年の課題は「組織力」となるのは必然的な流れでした。

2018年は、「組織で物事を成し遂げていく」「組織で目標達成に挑戦する」ということを常に念頭に掲げていたし、実際組織について悩んだこと、失敗したこと、結果として学んだことが1年間数多くありました。

組織についての学び

たくさんの学びや、逆にまだ答えの出ていない悩みもたくさんありますが、その中の印象的なものを紹介させて頂きます。
自分でもレベルが低いなーと思ってしまうこともありますが、それが自分のレベルだったということで、深く反省しています。

3ヶ月くらいのスパンで組織で解決する課題を1つに絞る。

「何かにフォーカスしたほうがいい」というのはよく聞いていましたが、どのようなフォーカスをすべきなのかよくわかっていませんでした。
とりあえず重要な目標値を設定して、それをみんなで頑張るぞー!と鼓舞していましたが、どうもうまくいきませんでした。

それまで、「それぞれのメンバーが課題を見つけて、それぞれがそれを発見する」と考えていましたが、チームプレーはそうではありません。
組織の中に、「課題をより深く理解する人」「解決策を考える人」「解決策を実行する人」「実行した解決策を相手に伝える人」等の役割分担があって、それを全員で噛み合わせることによって1つの課題が解決されます。

だから、「どんな課題の解決にフォーカスするか」というところを組織で揃えなければ、課題が解決されることはほぼなくなってしまうし、それはつまり組織が何も進捗しなくなってしまうことになります。

また、1つの課題の解決でも、それは簡単なことではありません。だから組織で取り組むのです。
これはその会社のステージにもよると思いますが、弊社で言えば、今は3ヶ月スパンで設定すると、「重要な課題」の解決にしっかり取り組めるなーという印象でした。

性善説で組織を運用する

特にコミュニケーションの中心がslackなどのオンラインツールに頼っていると、相手を疑おうと思えば無限に疑えてしまいます。
そこで重要なのが、「性善説」に徹することです。人を疑うのは、実はすごくコストがかかります。例えば、アルバイトの時給計算を「出社している時間」で厳密に測ろうとすると、スキマ時間での仕事をする機会を奪ってしまったりします。

性善説に徹することで、そうでない人を近づけないこともできるし、何より無駄な「疑う」コストが発生しません。特にリモートワークを許可する場合、これを強く意識しなければ、逆にあっという間に組織は崩壊してしまいそうな気もします。

誰が何をしているか極力可視化する

ある程度人数が増えてくると「この人何してるんだっけ?」というのが増えてきます。そうすると、あるタスクが発生したときに、それを誰にお願いすればいいのかがよくわからなくなってしまいます。
OKRっぽいものや、trello等のカンバン系のツールを活用し、誰がどんな役割を担っているか。今何しているか、を把握すると、メンバー間のコラボレーションが増えてより効率的にチームプレーが進むようになってきます。

極力チーム内のメンバーの仕事レベル・信頼レベルを揃える

チーム内で議論をするときに、一人だけでも仕事のレベルが低い人がいると、その人のレベルに合わせて議論などを進めなければ、チームプレーができなくなってしまいます。そのため、みるみるうちに全体のレベルがその人のレベルに合わせられることになってしまいます。

またもう一つ、信頼関係のレベルも揃えておかないと、信頼の強い人通しで打ち合わせ後にぶっちゃけトークが始まったり、チームなのにまとまりがない状態が発生するように思いました。

「強いコミット」「プロフェッショナル」「確実に約束を守る」のどれかが最低1つはなければ組織に入れてはいけない

すごく当たり前の事を言っているようですが、特に採用において弱者側の立場となるシードスタートアップは気をつけたほうがよいポイントです。

1.前職より給与を下げたり、不利な条件でもそれを承知で入ってくれる
2.ほぼ確実に解決できる課題があり、その課題の解決が必要である
3.やると言ったことはしっかりやる

このどれか1つでもなければ、強い意志を持って”アウト”にする必要があります。
基本的には、3つ揃った人でなければある程度まともな報酬を出すのは避けたほうがよいなと思います。

あまりに当たり前の用に聞こえてしまいますが、例えばこれはインターンも同じで、特に社会人経験のない人を仲間に入れるときは気をつける必要があります。

人を増やす/お金を使うことによる課題解決は最終手段

これは組織、というより経営と言えるのかもしれませんが、よくメンバーから「人が足りない」という声があがってきます。
そういったときに、安易に素直に人を増やすのではなく、まず今のメンバーでどうにかならないか。削減できる余計な仕事が発生していないか。と何度か考えてみる必要があります。

人を増やすと、それによって新たな課題が発生する可能性が非常に高まります。例えば管理コストの上昇がわかり易い例ですが、実際はそれ以外にもあると思います。
人を増やしてよいのは、それによってほぼ確実に解決される課題があり、組織のリソースにもある程度の余裕があるときに限るのが無難だと思いました。

その他箇条書き
結構多かったので、ほかは箇条書きにしておきます。
・パフォーマンスが悪い人は辞めてもらったほうが本人のためになる
・社内での調整は極力週1の定例にまとめる
・メンバーのための仕事を作ってはいけない。必ず課題ありきで採用する。
・短期インターンはほぼ意味がない
・委任の名の下、意思決定をサボってはいけない
・目標設定時は必ず具体的な実行計画を伴わせる

そもそも良い組織とはなにか

そもそも良い組織ってなんだっけ、というところですが、企業組織としては以下のような状態であればよいのではないかと思いました。

・全員が1つの方向を向いている
・お互いがお互いを尊敬している
・一緒に居て楽しい

2つ目の「お互いがお互いを尊敬している」というところに関して、補足しておくと、「尊敬される」人を入れるのはわかりやすいのですが、もう一つ「人を尊敬する」人をいれることも重要だなと思いました。相手に敬意がなければ良いチームワークはできないし、敬意がない人から受ける「この人にバカにされているな」という感じはなんとなく伝わってしまいます。そうすると、誰も言うことを聞いてくれません。

cocoはこの3点でまぁまぁ良い感じになってきているなという印象です。まだベストとはいい切れる状態ではないかもしれませんが、1年を通じてかなり改善されてきました。2019年も良い組織を作れるよう頑張っていこうと思います。

皆様引き続きよろしくお願いいたします。

その他の学び

他にもいくつかあった重要だと思う学びや結論が出たことを簡単にメモしときます。

「やりたいこと」が見つからない原因。意志と意欲の違い

昔、「オマエのやりたいことって何?」みたいな会話が苦手でならなくて、この”やりたいこと”ってなんやねんとずっと悩んでいました。
あと、「起業したいけどやりたいことが見つからない」みたいなことって、一見矛盾しているようだけど頻発していて、ずっとそれも不思議でなりませんでした。

が、ようやくなんとなく答えが見えてきたような気がしています。ポイントは「意志」と「意欲」の違いのように思います。

一般的に、仕事の場で聞かれる「やりたいこと」は意志を問われています。ところが、それがわからない人は、意志ではなく「意欲」ばかりを考えています。
2つの違いは、なかなか説明がしにくいのですが、
・意志は、自分にある制約をよく理解した上で、それでも成し遂げたいこと
・意欲は、自分に制約がないことを前提での欲しいもの
というイメージです。

起業したいけどやりたいことが見つからない人は、意欲で起業し、意志を考えていないパターンです。
この件はもっと書きたいことがあるのであとで別記事にしようかと思います。

シードスタートアップの顧客獲得

マーケティング、というと大げさなのですが、シードスタートアップの顧客獲得は商品開発と同じくらい重要な割に、あまりフォーカスされることがありません。
去年の事業課題はずっとこれだったのですが、ざっくりとした答えとして、

・顧客獲得に時間を使わなければ課題の発見ができない。だから顧客獲得活動はすごく重要
・シード期の顧客獲得に変わったテクニックはいらない。ターゲットをある程度描いた上で、そのターゲットへの”認知”を高めることにフォーカスすべき(メールを送りまくるとか。その文面の最適化とかは不要で、とにかく認知だけ稼いで、それに反応する人を探せば十分)
・ある程度の予算を顧客獲得に割くべき。無料でできることは限界がある。

という感じでした。

休日や夜、どの程度休むか問題

これも、起業家の中でよく話題になる問題かと思います。僕自身ずっと悩んでいましたが、最近いくつかの答えにたどり着きました。

・「時間の大量投下」が有効なのは、明確な”ユーザー”が居ない状態の時くらい(疲れたらいつでも休めるから休みを決める必要もないのと、方向が見えないため、ただでさえ少ないリソースの中で、最小コストのトライを無限に繰り返す必要がある)
・ユーザーがついてきたら、やることが明確になってくるため、「とにかく打ち手を増やす」アプローチはあまりworkしない
・時間の投下で解決できる課題は、クラウドソーシング&SaaSの活用でほぼ全てどうにかなる
・(特に高橋の場合)時間が多いことで、逆に意思決定の精度を高めることをサボってしまうリスクがある
・休みを作り、ある程度バッファを持ったほうが、予想外の出来事に対応しやすくなる

という感じです。

2019年の目標

目標もこっちに書こうと思っていましたが、長くなってきたので次の記事にします。
https://shunsuketakahashi.me/blog/?p=3276

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