物理学者とIT起業。

「なんで起業したんですか?」とかなり聞かれる。特に、それ以外にあんまり話題が無いような相手の場合はしょっちゅう話題になる。

回答はその状況や相手の属性、相手との関係によってマチマチにしているのだけど、思えば僕は、起業を考える前は”物理学者”になろうとしていた。そして、物理学者になりたかったのも、起業に興味を持ったのも、正直これといった、バシッと決まる理由はない。

ただ、前からぼんやりとは自覚していたことはあった。
大学受験の2008年:ガリレオ1が放送されていた
起業に向けて動きだした2012年:リッチマン、プアウーマンが放送されていた
ということがあって、まぁそういう影響も受けてないといえば嘘になると思った。

で、ここからが本題。気付いてしまったことがある。

確かに僕はガリレオに影響された。その結果大学受験勉強めっちゃ頑張って、慶應の物理に進んだ。そして、リッチマン、プアウーマンに影響されてプログラムを死ぬ気で独学し、自分でwebサービスをスタートさせた。どっちもめちゃくちゃ頑張ったし、自分で道を切り開けたことは本当に誇りに思う。

・・・

でも、なんか違った。何かが違う。なんだろう?

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ガリレオもリッチマン、プアウーマンも、主役はめちゃくちゃかっこよくて、柴咲コウとか石原さとみといい感じになっているのに、僕には一向にその気配がない。なんでだろう?

答えは簡単だった。僕は、福山雅治でもなければ、小栗旬でもなかった。

ガリレオでカッコイイのは、物理学者ではない。福山雅治だ。

リッチマン、プアウーマンでかっこいいのは、プログラマー社長ではない。小栗旬だ。

そして僕は、物理の勉強もしたし、プログラムも社長の肩書も手に入れた。でも、致命的なミスを犯した。僕は福山雅治でもなければ、小栗旬でも無いんだ。

なんというか、「ああ、そっちだったか」って感じだよね。肩書じゃなくて、俳優だよね。そりゃそうだ。これに気づくのに、7年かかった。次のドラマは、是非普通の人を主役にしてもっと我々に現実的な夢を見させて欲しい。