指数関数的な成長を遂げる組織の理論的な理解

ふと思ったのでメモです。

■直線的組織の成長と、指数関数的組織の成長

指数関数的

よくこんな図で表される、「直線的成長」と「指数関数的成長」ですが、これを「企業組織の成長」に当てはめて考えてみます。
すると、「直線的成長」をしている組織とは、
・1社員あたりの利益が月100万円
・社員が増えるごとに、会社の利益が月100万円ずつ増えていく
こんな感じかと思います。

勿論、現実にはこんな単純な話ではないので、あくまで「超単純な成長モデルで考えるとこんな感じ」と言った程度ではありますが、例えば、営業の強い会社や、コンサルティング、受託開発会社などがこれに近い成長モデルなのではないでしょうか。所謂「人月」で見積もりを行いやすい事業を行っている企業ですね。

こういったモデルで、採用や企業買収を続けると、社員の多さと会社の規模がほぼ正比例で成長するので、例えば

社員10名時点:利益が月1000万
社員20名時点:利益が月2000万
社員40名時点:利益が月4000万
社員50名時点:利益が月5000万
社員100名時点:利益が月1億
社員1000名時点:利益が月10億

みたいな感じで成長していくのではないかと思います。これはこれで良いことですね。

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次に、「指数関数的成長」をしている組織について考えてみましょう。まず、上記の「直線的成長」をしている組織を、どのように変えれば「指数関数的成長」になるか、ということです。例えば、1社員あたりの利益を月200万円にすれば、より利益の大きな企業にはなりますが、いずれにしよ「直線的成長」であることには変わりありません。

それでは、どうすればよいでしょうか?答えはコチラです。
「社員が増えるごとに、社員1人あたりの利益の額も増加する」
と条件を加える事で、この組織は指数関数的な成長を遂げることになります。

ちょっと文字の説明ではわかりにくいので、
「社員1人が増えるごとに、社員1人あたりの利益が5万円増加する」
という条件で計算してみましょう。スタートは、「直線的成長」の組織と同じように、「社員10名時点で月1000万」でのスタートです。

社員10名時点:利益が月1000万
社員20名時点:利益が月3000万
社員30名時点:利益が月6000万
社員50名時点:利益が月1億5000万
社員100名時点:利益が月10億
社員1000名時点:利益が月500億

■指数関数的成長はめちゃくちゃすごい

わかりますでしょうか?50名時点で既に3倍まで開き、さらに、1000名時点では50倍の差が開いています。これが、「指数関数的な成長」です。
「社員が1人増えるごとに社員1人あたりの利益の額が増えるんだからあたりまえじゃん」と思ってしまいますが、もし仮に、1人あたりの利益を200万円にした場合、どうあがいても2倍にしかならないことを考えると、驚異的でしょう。1人あたりの利益を2倍にすることだってすごく難しいと思います。

そんな会社あるの?とも言いたくなってしまいますが、FacebookやGoogleがこれらのわかりやすい例でしょう。

※直線的成長と、指数関数的成長の比較表(指数関数的、の方では、社員1人増加により、社員1人の利益が5万円増加するものとする)

直線的成長の利益 指数関数的成長の利益
社員10名時点 1000万 1000万
社員20名時点 2000万 3000万
社員30名時点 3000万 6000万
社員50名時点 5000万 1億5000万
社員100名時点 1億 10億
社員1000名時点 10億 500億

■「社員が1人増えるごとに社員1人あたりの利益の額が増える」にはどうすればよいか?

一応、とてもざっくりした理論的な解釈としては上記のような感じかなーと思います。すると気になってくるのは、「それってどうやるの?」ってとこですね。どうすればいいんでしょう。とりあえず思い付きを列挙してみます。

指数関数的成長を実現するための条件思い付きリスト

・1人1人の社員同士がシナジーを生むような関係にある
→これはある種わかりやすいですね。エンジニアとデザイナーが上手く組めば、それぞれの生産性は高まります。また、ある社員が他の社員の成長を促せば、社員の増加により、社員の生産性を高めることができます。
・ネットワーク外部性の働く事業を行う
→例えば、Facebookが日本支社を作ったことで、日本にもユーザーが広がり、その結果、日本に友達を持つアメリカ人ユーザーのアクティブ率が高まり、アメリカでの利益も高まる、と言った感じでしょうか。日本のFB社員が入ったことにより、アメリカFB社員の生産性も高まっているはずです。
・人月単位でサービスの見積もりを行わない
→これはまぁそのままですが、人月であるかぎり、一人あたりの生産性は変わりません。
・何らかのテクノロジーを用いている(テクノロジーが無い限り人月からは開放されない気がする)
→人月から開放されるには、人以外の何かが価値を生んでいる必要があります。その「何か」をテクノロジーと呼ぶのでしょう。
・より多くの利益からより多くの利益を生み出すビジネスモデル
→例えば、1人だと利益が100万で、利益100万円を次に投資して利益が5万の事業が作れるが、2人で200万円の利益を出し、それを投資することで利益が20万の事業が新たに作れれば、「1人増えるごとに、一人あたりの生産性は増す」ことになります。(多分)
・エンジニア主導の組織体制
→これが一番大事な気がしてきた。。人月から解放されるには、テクノロジーが必要で、テクノロジーを活用できるエンジニアが中心にいてこそ初めて人月から開放されるのではないでしょうか。もう少し考えよう。。。
・価格を下げる要因を消す
→少し論点がずれてしまいますが、何もしないと一人あたりの利益は減ってしまいます。なので、その要因を断つことも大事ですね。価格競争とか。
・考え中・・・(いつか追記したい)

以上、なんだか中途半端な終わりですが、ちょっとした思い付きでした。「より多くの利益からより多くの利益を生み出すビジネスモデル」って、FacebookとかSoftbankの買収がそれにあたるのかなー