”人工知能”に関する雑感

今日、”人工知能”でのスタートアップについて、少しだけ考える機会があったので、雑感をこちらに。
実は去年「人工知能について」というブログも一時期書いてたりしました。

▼以下、雑感のトピックリストです。
・”人工知能”は既に浸透している
・”機械学習”は全く新しくない
・”アルゴリズム”は強みにならない(強みにするなら特許をとる必要がある)
・”人工知能”は利用可能になった瞬間からあらゆる分野に適用される
・データの出元やサーバーを抑えるべき
・人口知能の進化は”コンピューターの性能の進化”として捉えるべき
・alpha GoよりD-waveの方がヤバイ

・”人工知能”は既に浸透している

人工知能は”新しい”ものではないと思います。そもそも話として、「人工知能ってなんやねん?」という話もありますが、「情報を”インプット→保存・判断→アウトプット”」しているものは、全て「知能」だとするのが僕の立場です。

そして、道路の信号とか、エバーノートとか、情報を「インプット→保存・判断→アウトプット」しているものは、今の世の中には実は既に無数にあって、今更「人工知能」を何か目新しいものとして扱う事自体に違和感を感じます。
もし、目新しさを求めるとしたら、「インプット」「保存・判断」「アウトプット」のそれぞれのより具体的な技術に着目すべきで、例えばディープラーニングは「インプット」「判断」に関して目新しさがあるように思います。

・”機械学習”は全く新しくない

もう一つよく聞くワードには、「機械学習」があります。ただ、こちらもメールのスパム判定等ですでに多用されていて、技術としても考えとしても、それほど新しいものではありません。Facebookは最近人工知能のようなアルゴリズムを強めていますが、それができるようになったのは、技術の進化というより、単純にあそこまで「利用者のデータ」を集めた組織がそれまでなかったことに依存していると思います。

・”アルゴリズム”は強みにならない(強みにするなら特許をとる必要がある)

そしてもう一つ、アルゴリズムは一度オープンにされれば誰でも使えてしまう(しかもエンジニアはそれをオープンにしたがる)、という性質上、あまりそれ自体が強みになることはありません。Google検索はアルゴリズムで勝ち上がった数少ないベンチャーのうちの一つですが、あれは特許に守られたことで独占的な地位を築いています。
逆に言えば、特許を取れるレベルの何かが無い限り、それはあまり競争優位性にはならない、ということではないかと思います。

後は、もし、特段特許を取っていない「アルゴリズム」で勝っているように見える何かがあったら、それは他の専門知識と組み合わさったことにより、他人が真似できない何かになった、みたいなことはあり得るような気がします。しかしその場合でも、他との違いは「専門知識の有無」です。

・”人工知能”は利用可能になった瞬間からあらゆる分野に適用される

上記の一般的なアルゴリズムの性質上、人工知能は基本的に”利用可能”になった瞬間から、ありとあらゆる分野に活用されると思います。今「if文による条件分岐」がありとあらゆる場面で使われているようなノリで、各受託開発業者が一斉にその取り入れを開始することでしょう。

そういう意味では人工知能版のデジタルガレージみたいな会社は出来るのかもしれない。

・データの出元やサーバーを抑えるべき

むしろ、今この既に出来上がった人工知能社会で大事なのは、「データの出元」と「サーバー」です。データの出元が強いのはわかりやすそうですが(FacebookやAmazonはその最たる例です)、サーバーの方もAWSの成功に見れば、その重要性がわかるかと思います。Alpha Goには数十億円がかかっている、との噂も聞きました。

・人口知能の進化は”コンピューターの性能の進化”として捉えるべき

ちなみに、ではなぜ今「人工知能」が改めて騒がれるかというと、その分野で何か新しい変化があるからなのは間違いないと思います。但し、それは「インプット→保存・判断→アウトプット」の要素要素の技術ではなく、その全体を支える「コンピュータの性能の進化」が原因にあると考えます。

つまり、今この波に乗ろうと思うなら、考えるべきは「人工知能があれば何ができるか」ではなく、「今までコンピュータの性能の悪さがボトルネックでできていなかったが、今、コンピューターの性能の進化によって、できるようになりつつあることは何か」と捉え直す必要があると思います。そしてそれは、今スタートアップが注目するほど”急速な変化”でしょうか?

・alpha GoよりD-waveの方がヤバイ

もし、この変化の流れが”急速”になるとしたら、それは「産業利用可能な量子コンピュータの誕生」が原因になる気がしています。量子コンピュータは、今のコンピュータとはケタ違いの性能の良さを誇るからです。そしてそれは、今徐々に研究が進められ、部分的にですが実用可能な範囲まで来ています。
わかりやすい量子コンピュータ

alpha goのニュースも囲碁好きとしては大ニュースですが、個人的にはこっちの方がシンギュラリティに近づいている感があって、良くも悪くもヤバイなぁと思います。

以上、あまりにまとまらない&知識が雑なその名の通りの雑感でした。

5年の継続

気付いたらこのブログ、開設以来五年以上経ってました。ということで、以下、ブログを五年以上運営してわかったことリストです。

・僕の文章力があまり向上していない(5年前の記事の読みにくさと数カ月前の記事の読みにくさが変わらない)
・アクセスが殆ど伸びてない(記事数に比例して若干伸びているだけで、一記事あたりのpvは全く変わっていない)
・「納豆」「ファブリーズ」での流入が多い
・案外人に見られてて恥ずかしい
・ブログ経由(主に炎上した記事)での良縁がかなり多かった

何より自分の人となりみたいなのを事前に紹介できるのは、両者にとって良いんだろうなーと思いました。文章はもっとわかりやすくしないといけないなーと思いますが、どうやればいいか正直まったくわかりません。