なぜぼくがそれをやるのか

なんだか熱い感じの内容になりそうな題名にしてしまったけど、今回はどっちかというとその反対の内容です。なんというか、「なぜそれをやるのか」って割とどうでもいいと思います。いや勿論あるに越したことはないし、「世界中の人をつなげる」とか「世界の経済を変える」とか口に出して本当にそれに向けて説得力のある動きのできるマークザッカーバーグさんや佐藤さんは本当に心の底から尊敬しています。

ただ、僕が言いたいのは、起業したての段階とか、まだ学生で世の中のことの大半を知らない状態でそんなことを強引に口に出す必要はないし、口に出したとしても翌日にまた別のことを言っても問題ない、ということです。

なぜそんなことを言うかというと、うっかり言ってしまった「僕はこれがやりたい!!!」に縛られてその後よくわからん感じになってしまっている人をそれなりによく見かけるからです。僕とかは結構「あ、やっぱ昨日のは間違えだった」とか平気で言えてしまう人間なのですが、言葉を大事にする本当に良い人ほどもしかしたらこの”言葉に縛られる”傾向は強いのかもしれません。

そもそもなんでこれがよく話題になるのか、僕はその原因は「他人のモチベーションを握ればその人をコントロールできる」ことにあると考えています。”コントロール”というと少し響きが悪いですが、これは人間間でよく起きていることで、例えば「これをあげるからそれをくれ」も一種のコントロールだと考えています。モチベーションとはその人の欲しいものそのものです。それを知ることは、極端な言い方をしてしまえば、相手と思うがままの関係を築けることになります。

とても不確かで人々の大きな悩みの種である”他者との関係”をコントロールできればとても安心できます。これは時に相手は部下かもしれないし、または恋人かもしれないし、投資先であるかもしれません。相手を自分の思い通りに動かしたい、と思った時に発生するごくしぜんな人間の行動です。

すごく極端な言い方をしましたが、この行為自体そんなに悪いことだとは思いません。企業が勝つために価格競争にでるのも、顧客が安いものに惹かれることを熟知しているからです。そのおかげで、僕たちは欲しいものを安く買うことができます。

だから起業家や学生に「何がしたいの?」と聞くのはごく自然です。その一方で、つまりその質問はその程度のもんってことだと思います。それを聞いてくる人は、考えてより正しいことをすることを放棄して、より簡単な”直接聞く”行為にでてしまっているのだと思います。「一回言った」という事実は次回にも「そう言っただろ?」みたいな謎の圧力があるのでとても強いです。

でも、根本にあるのはちょっとした怠惰だと思います。だって、”今自分が何をしたいか明確に口にする”なんて滅多にできることじゃないじゃないですか。それが自分でわかってれば、安易に聞くより、その人の行動から分析したほうが全然信用できる情報を手に入れることができるような気がします。相手に聞くのは、その分析の放棄である可能性があります。逆に正直に毎日美味しいご飯が食べたい!とかとりあえず明確な言ったところでそれじゃビジネスにならないし、起業してやることではないのは明白です。

少なくとも僕が1年間会社を続けられている理由は、口にし難い(したくない)コンプレックスとか、よくわからないプライドとか、なんだかかっこいい起業家に憧れているのもあります。勿論世の中を変えたい!みたいなのはありますが、それだけではないし、その内容は正直日々変わってます。でも、それでも続けられてるし、時間をそれに全掛けするくらいコミットもしています。同じシェアオフィスにいる人で、僕に「あいつはやる気がない」なんて言える人はいないでしょう。それは動機がなんであれ、その空間の他の誰よりも努力しているのは間違いないからです。

ぐだぐだといろいろ書いてしまいましたが、春の晴れの日にはやる気が出て、冬の雨の日にはやる気が出ないように、人の気持ちや動機なんて天気に左右されるくらい変わりやすいものだと思います。だから、自分ですらよくわかっていないモチベーションの源泉をわざわざ無理して作る必要もないし、もしうっかり作って行ってしまったとしても、後でなかったことにして良いと思います。そこで失った多少の信用はあとで少しでも成功すれば取り戻せるような気がします。

人に話す決意ってある種の約束的な側面もあるし、仕事における人間関係などには重大な影響を及ぼします。それをそんな適当でいいの?とか思ってしまうかもしれませんが、だからこそ大事なのは、”最も重要な約束だけにフォーカスする”ということだとおもいます。それは上司にたいして決められた期日にタスクをこなすことかもしれないし、数年いないに上場して株主にリターンを返すことかもしれません。それはすごく重要です。命懸けで取り組むべきだと思います。でも、それ以外は犯罪でも犯さないかぎり、他者にとやかく言われるものではないと思います。ましてや個人のモチベーションなんて本当にどうでもいいと思います。やる気ないのに上場できたら最強じゃないですか。

以上、長くなってしまいましたが、
・考えとか発言はいつでも変えてもいいと思う
・大事なのは本当に重要な約束にのみフォーカスすること
ということが言いたいポストでした。自分の言った言葉で自分を縛らず、他人のアドバイスや市場からのフィードバックを柔軟に受け入れられるようになりたいです。

振り返りを徹底する

以前に比べ、ここ最近は随分と”まず行動”ができるようになってきた気がします。それに、まず行動してしまうと何もないまま考えていた頃より確実に良い議論ができるようになるのでこの判断は正しかったなと考えています。

その一方で、まだ理想とする進歩のスピードには到底たどり着いていないなというのがここ最近の悩みで、同じ失敗を繰り返したり、あまりに非効率な試行錯誤をしてしまっているなと感じることがあります。

そこで今後行動することに加えて大事にしたいなと思ったのが”振り返りを徹底する”ということです。なんか毎度のことなのですが、いつも僕はどう見ても当たり前なことを偉そうな発見っぽく書いてしまうくせがあるようです。

ミーティングも大組織みたいに定期的に決まってやるのではなく行動単位で適宜振り返って次回への申し送りをつくることを習慣としたいところです。感覚としては、企画1、実行6、振り返り3くらいの労力の割り振りでよいのかもしれません。こうどうを重んじる一方で、意味のない失敗は避けなければ激しくエネルギーの浪費をしてしまいます。また、一回一回仕事のレベルが上がる速度が向上すれば、成長のスピードは飛躍的になるはずです。

いじょう、自分への戒めの記事でした。引き続き頑張ります。