インターネットサービスを分類する3つの領域

こんな本を読みました。(読んだと言ってもかなり速読?ぱらぱ見た程度ですが、)インターネットサービスに関して
・「インターネットサービスは絶対この3つの領域に分類され得て、2つ以上の領域を横断するものはなくなる」
・「どこかの一つに特化したものが勝ち残る」
と思ったのでご紹介します。

その3つの領域は、
1.情報の発信元になる領域
2.情報をつなぐ領域
3.情報を受け取る領域
です。なぜこれらがかぶり得ないかというと、簡単な話
・一番良い情報の受け取り領域を実現するためには、複数の情報の発信元が必要である。
・情報をつなぐためには、発信サイド/受信サイド どちらの領域にあるものもすべて平等に扱う必要がある
・ある特定の情報の発信をしやすくするためには、他の情報の発信をしにくく必要がある
からです。google検索がgoogleの独自メディアみたいなのを優先的に表示したら意味ないですよね。そういうことです。

具体的な例としては以下の表のような感じになります。最近ニュースメディアが覇権を争っているように見えますが、こうして見ると、gunosyとsmart newsはかなり良いパートナーになれるような気がします。

発信領域のサービス 接続領域のサービス 受信領域のサービス
・ブログ
・naverまとめ
・各社のメディア(ライフハッカー)
・google
・facebook,twitter
・gunosy
・人力キュレーション
・yahoo
・flipboard
・smart news
・yahooニュース

yahooがgoogleの検索システムを使うのも、こうやって考えるとすごくわかりやすいです。あと多分facebookとかtwitterとかがまだ現在は全領域で強すぎるけど、これから多分発信と受信により特化されて、しかもみんなが使うようなもの(今もなくはないけど一部のマニアしか使わない)が出てくると思われます。
他にも決済とかアドテク、ECにも同じようなことがいえます。今CtoCとか流行ってますが、もう一度この分類にわけてみて、どこなら勝てそうか、どの接続方法を選べば勝てるか、ぜひぜひ考えてみてください。(僕も現在進行形で考えています!)

あと蛇足ですが、この本(2008年に書かれました)の途中に「日本では99%facebookは流行らずmixiが勝ち続ける」とありました。もちろん本に関して大事なのは結論よりそれが導出されるまでの過程なのでここ自体は気にしていませんが、昔の「未来予測」みたいな記事を見てみるのはおもしろいかもしれないですねw

良いサービスってなんやねん?という話

界隈にはびこる”良いサービス”の諸定義だとなんかわからない。

「なければ困るものを作れ!」
「顧客の課題を解決しろ!」
「顧客に感動を提供しろ!」
「ユーザー・エクスペリエンスが商品だ!」

きっとサービスを作る側の人であれば一度は聞いたことがあるし、言われれば納得感がすごくあります。ただし、これらの問題は、その次につながりにくいことで、例えば「なければ困るものをつくろう!!!!」ってなって、じゃぁ次何する?って全く何も出てきません。

逆に、twitterってほんとになければ困りますか???facebookは???
むしろ世の中にあるほとんどのものは、無くても実は困らない、または無い方が生活が充実するものだってありそうです。テレビゲームとか漫画とか。中長期的には害悪でしかありません。

「課題を解決しよう!!!」

で、次は何をしますか???課題ってそもそもなんすか??
きっとヒットしていないサービス開発者に、そのサービスが解決する課題はなんですか?って聞くと100%明確な答えが帰ってきます。そして、それはちょっと聞いた感じの印象だと、しっかり”課題”なんです。

僕はスタートアップっぽいことを初めてかれこれ1年、ずっとこのことに悩み続けてきたのですが、ようやく答えが見えてきたので深夜のテンションで書かせて頂きます。

なぜご飯にお金をはらうのか?

誰にでも共通して身近な例で、「なぜご飯にお金を払うのか」というのを考えてみてください。きっと殆どの人が「ご飯がないと生きていけないからだろ!!!」って言うと思うのですが、もっと短いスパンで考えるとそうでもありません。僕達の生活のなかには間違いなく、”ご飯にお金を払ってでも食べたい瞬間”と”お金を払われてもご飯を食べたくない瞬間”があります。

その両者の違いはなんでしょうか?それは、”自分がお腹が空いているかどうか”です。”そのご飯が美味しいから”ではありません。
わかりやすくまとめると、
1「お腹が空いている」かつ「そのご飯が美味しい」→お金を払う。
2「お腹いっぱい」かつ「そのご飯が美味しい」→お金を払わない。
は誰にでも共通しているのではないのでしょうか?

短いスパンで考えた時に、僕達がお金に払う理由は、「お腹が空いているから」言い方を変えると「空腹を感じているから」です。

顧客のネガティブな感情が最も重要なポイント

課題の定義の話題で考えると、つまりご飯が解決している課題は”空腹感”なんです。
これだけ言われるとすごくあたりまえな気がしてしまいますが、重要なのは、決して合理性とかではそれは決まらない、ということです。

病気で食欲がなくなるとき、体内の栄養分が不足していて合理性から考えればご飯を食べるべきな気がしてしまいますが、決してご飯を食べたいとは思いません。それは、「空腹を感じていないから」です。
どんなに目の前においしい料理があったとしても、満腹だったらあまり食べたいとは思いません。それは「空腹を感じていないから」です。
ぎゃくにメチャクチャお腹が空いてる時って、んでも買って食べたくなるのも、「空腹を感じているから」です。

人間の行動を定義するのは、「得られるポジティブな感情」より「消したいネガティブな感情」に依存します。「美味しいご飯を食べた満足感」より「空腹感を消す」方がより大きく必死なモチベーションとなります。
まさにこのモチベーションこそが、「ないと困る」につながると考えられます。

もう一度書きますが、僕達が解決スべき課題とは、合理性の問題ではありません。「顧客のネガティブな感情」です。

ネガティブな感情をポジティブな感情に変えるサービスが”良いサービス”

よく、「面倒くさい」を解決するサービスは良い、なんて言われますが、それもネガティブな感情に着目しているからだと思います。それを如何に快適にできるか、そこに顧客はお金を払います。
サービスを考察するにも考えるにも、解決している課題は捉え方によってムゲンにあります。が、作る人はとにかく
・顧客が抱えるネガティブな感情はなにか
・それをどうやったら消して、ポジティブな感情に変換できるか
を考えるのが良いと思います。

蛇足ですが、デザインの汚いサービスがなぜダメか、というのも、デザイン自体は決してそれを使う理由にはなりませんが、汚いデザインは不快で”ネガティブな感情”を生むため使わない理由を作ってしまう危険性があるからである、と考えています。

to Cのビジネスにおいて「解決スべき課題」とは「ネガティブな感情」のことです。